【校長だより 211号】
12月8日(木)、小樽の天気は、日中の気温が0℃以下で、雪が降ったり止んだりの一日でした。道路は所々が凍っていて歩くと滑ります。気をつけてください。
小樽明峰高校では今日、3年生【 日本史 】の授業で、第2次世界大戦、太平洋戦争について学習しました。教科担当は私、石澤です。
今日で、太平洋戦争が始まったハワイ真珠湾攻撃からちょうど81年になります。3年生の最近の授業では、昭和の歴史について順を追って学んできました。
授業で取り上げたのは、なぜ日本はアメリカやイギリスと戦争をすることになったのか、そもそも戦争の原因は何かについてです。当時の日本の状況や日本軍の行動、政府の判断、そして当時の人々の様子などに触れながら歴史を振り返りました。
もし今、80年以上前の状況と同じことが自分たちに起きたなら、自分にどんな判断ができるかなどを想像しながら授業をすすめました。
今もロシア軍のウクライナ侵攻が現実に起きています。戦争は遠い昔の話ではなく現在進行形です。しかも、資源や物価と関わって私たちの生活に影響しています。結局戦争は、どの国も自国の正義を掲げつつ、多くの人々を殺害する大惨事を招く行為なのですから、二度と起きないよう自分たちで考え、自ら行動できることは何かを学んでいくしかありません。
自分たちの視野を広げて、各国のトップがどのような国際関係を結ぶ努力をしているか。あるいは武力に物を言わせて威嚇して解決できるのか。私たちは一国の国民、一人の主権者として、そうした情勢をしっかり凝視することが大事だと思います。各国の置かれている状況を知り、自分たちの幸福を考える社会人として、自立する力をつけることが【 日本史 】の授業の本当の勉強だと思うのです。
生徒のみなさん、12月16日(金)には終業集会・大掃除・ホームルームがあって、翌日から冬休みに入りますね。あと一週間の限られた授業時間ではありますが、体調に気をつけて、勉強や体育大会の準備、進路活動など一日一日、一歩一歩を大事に過ごしていきましょう。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一