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サポートルームも定期試験中

校⻑だより

6月23日(水)本日は、小樽明峰高校の第1回定期試験2日目です。
サポートルームでは、教室に入れない生徒たちが集まり、静かに受験していました。3年生が3名、2年生が6名、1年生が1名、席に座って静かに集中して問題を解いています。事前にもらった対策プリントで勉強してきたのでしょうか。休み時間を無駄にすることなく、プリントに集中して一生懸命勉強に取り組んでいます。

各教科の試験は、教科や担任の先生が用意し教務部長の境先生が整理して、サポートルーム担当の寺田先生に渡します。サポートルームの生徒たちを見守る寺田先生にお話を聞きました。

「サポートの生徒たちは、人間関係を築くことが難しいと思っている生徒もたくさんいます。それでも、落ち着いて勉強したいと思っていて、休み時間はお互いに声を掛け合い仲良く試験に向けた準備をしています。今は、ひとつのクラスのような雰囲気になりつつあります。」

試験だからこそ、強い意識をもって高得点を取りたいと意欲的に勉強する生徒も多くいます。そんな生徒たちのために寺田先生は、元の教室にいる生徒たちとできるだけ同様の授業課題に取り組んで勉強していくことが、教室に復活するためにも大切だと言います。

「サポートルームには、高校生活を5年かけて卒業した生徒もいました。その生徒は、5年目の夏休みから卒業の見通しが立ち、これまで以上に主体的に学習に取り組みました。目標が明確になった時、目標達成の目途が立った時、そして保護者の支えがあってはじめて大きな成長を遂げるのだと思います。今のサポートルームの生徒たちが、自ら目標を掲げて生活することで、今よりももっと充実した学びが展開できると思います。」

サポートルームの生徒の中には、体と心のバランスが崩れて乖離している生徒もいます。頑張ろうと強く思っても体がいうことを聞かず登校できない生徒。担当としてどう手を差し伸べたらいいのかと寺田先生は悩みます。担任の思いに沿いながら、手紙を書いたり、電話連絡したり、しつこくならないよう関わっていきたいと思いながら生徒たちを見守ります。

中には、アルバイトの話になると生き生きと話してくれる生徒もいるそうです。生活費を稼ぐために必死な事情を抱えつつ、働くことにやりがいを感じている生徒の様子を、寺田先生は嬉しそうに話してくれました。

明日で、定期試験は終了。どんな結果が待ち受けようとも、高校生活はまだまだこれから。これで終わりではありません。一日一日のありきたりなこと、些細なこと、大変なこと、努力してきたことの数々が、自分を成長させる小さな、いや大きなきっかけになるかもしれません。サポートルームのみなさん、焦らずに、毎日を大切に生きましょう。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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