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サポートルーム(卒業サポート推進室)では・・・

校⻑だより

5月19日、小樽明峰高校は「緊急事態宣言」を受けて午前授業が続いています。今日から、高体連バスケットボール大会(倶知安)、バドミントン大会(小樽)の支部大会が開かれます。本校から約40名の部員と顧問がそれぞれの大会に参加しています。どの学校も、マスク着用・使用した機材の消毒など、あらゆるコロナ感染防止の対策を取りながら練習を積んできました。こうして迎えた大会で、新たに学ぶことはたくさんあるはずです。出場する選手、そして部員と顧問全員の安全と健闘を祈ります。

さて、本校には「卒業サポート推進室」(通称サポートルーム)という教室があります。サポートルームは、登校はできるけれど、クラス教室には入れないという生徒たちを支援する教室です。教室に入り、卒業できるように支援しながら生徒の学習を保障しています。サポートルームの室長(担当)は、本校の元校長の寺田季史(てらだ-としふみ)先生です。

サポートルームを利用している生徒は現在10名以上います。そのうち、実際に登校できる生徒は5~6名です。

こうした生徒たちは、集団生活が苦手な生徒や、生活リズムが整わず朝起きられない生徒など様々です。寺田先生は、なぜクラス教室に入れないのか、本人が話せるようになるまで聞くことはしません。人を信頼することが難しい経験をしてきた生徒と、先生との関係づくりを一番大切にしているからです。サポートルームに慣れてくると生徒たちは、心に溜め込んだモヤモヤを少しずつ話すようになっていきます。

サポートルームの中には、臨床心理士でもある間宮理事長と心理教育相談(個別相談・カウンセリング)をしている生徒や保護者もいます。

サポートルームでは、授業で扱っている課題プリントなどに取り組みます。落ち着いた空間で、自分のペースで学習に取り組むことができます。時々、教科担当の先生がサポートルームに来て直接教えてくれます。完成した課題はすべて教科の先生が点検してくれます。こうして、学習に取り組むことを習慣づけて、卒業に向けて自分の覚悟を確かめていきます。こうした関わりが、それぞれの生徒たちの成長につながると思っています。

時間はかかるけれど、ゆっくりと、確実に自分を発見していける教室。そんなサポートルームの生徒たちと心を通わせる寺田先生のまなざしがとても優しいのです。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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