8月3日(火)、小樽明峰高校では、今日も被服室を使って演劇部が練習しています。
6月から短時間でミーティングを重ねながら、脚本のアイデアを出し合ってきた演劇部。部員は現在、3年生3人と2年生4人の合計7人です。
部員たちのアイデアをもとに、7月中旬に顧問が脚本を書き上げました。本校のオリジナル作品は現在、夏休みの練習を通してさらに改良を加え演劇らしくなってきています。
明峰高校の演劇作品は、これまで学校シリーズと呼ばれ、生徒たちの実体験をもとに作品がつくられてきました。かつて不登校だった生徒の体験や、集団になじめなかった生徒の体験、先生や親に反抗していた生徒の体験などをもとに、部員たちが語り合い、ノンフィクションから少しずつ舞台で見られる作品へと作っていきます。部員たちにとって演劇は、自分たちの過去の追体験として、自分を客観的に見つめ直す機会にもなっています。
さて、今年の演劇はどのような作品になるでしょうか。
ストーリーを簡単に紹介すると、たった4人の演劇部員たちが、果たして演劇大会に向けて活動できるのか、それとも廃部かという状況下で、一人一人が「演劇」と向き合っていくという物語です。どうか部員たちの思いが、他校の観劇される演劇部のみなさんの心に届くことを願うばかりです。
この作品は、10月2日(土)~3日(日)に小樽市民センターマリンホールで開催される「高文連後志支部高校演劇発表大会」で上演する予定です。現在のコロナ感染の状況では観客を入れることは難しく、参加校の部員と顧問のみの観劇となりそうです。はたして上演そのものが可能かという心配もありますが、どのような大会になろうとも、部員たちは部活動ができることを大切に感じながら練習に励んでいます。
明峰高校の演劇部のみなさん、暑さに負けず悔いなく取り組んでくださいね。期待しています。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一