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【44号】中学校訪問をして感じたこと

校⻑だより

【校長だより 44号】

5月24日(金)、今朝の小樽は雨で地面が濡れていました。くもり空で、日中の気温が12℃の寒い一日でしたが、明日は晴れそうです。

小樽明峰高校は今日も高体連・高文連の大会のため特別時間割を組みました。今日も余市町総合体育館でバドミントン部、小樽市総合体育館でバスケットボール部、今日から小樽潮陵高校で放送部の大会がおこなわれます。

本校出場者の健闘を祈ります。そして午後から、学校案内リーフレットを持った教員は、学校紹介のため小樽・札幌圏など中学校を訪問しました。

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私は先日から札幌市内の中学校、特に「まなびの教室」(通級指導教室)をいくつか訪問しています。担当の先生に迎えられると、特に多く質問されるのは、明峰高校の不登校生の入学率や学校生活についてです。明峰の先生方がどのように生徒たちと関わっているのか聞かれるのです。

本校にも不登校経験者がたくさん入学していますが、頑張って登校している生徒がたくさんいます。札幌市から1~2時間かけて登校する生徒たちがいることに驚かれる先生もいました。

本校の入学生のほとんどは、オープンスクールや学校説明会に何度も参加して本校を選んだ生徒たちです。明峰生のみなさん、この学校を選んで入学してくれて、ありがとう! そして今、頑張って高校生活を送ってくれて感謝しています。これからも一緒に頑張っていきましょう!

現在、日本全国の小中学校の不登校生が30万人を越えました。ご存じでしたか? 高校を含めると36万人が学校へ通えない状況です。様々な原因が考えられますが、今の日本の学校体制が子どもの成長と自立に向けた教育活動に適していないということではないでしょうか。そう思えてなりません。

日本の社会は、半世紀も前の高度経済成長期を経て学歴社会、バブル経済、バブル崩壊、少子高齢化、都市密集と過疎化、実質賃金の上がらない時代、労働者不足などなど、様々な社会変化が起こってきました。そのなかで子どもたちの学ぶ意義、学ぶ喜び、生きる力をどう育むかという教育の変化も求められてきたはずです。社会を担う大人が、従来のやり方に固着して、その変化に対応できていないと思うのです。

みなさんはどう思いますか。どんな学校が必要ですか。機会があればぜひ一緒に考えてみたいです。これからも明峰高校は、自分たちの教育実践を信じて、本当に必要な学びについて追求しながら学校づくりをすすめていきます。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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