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【194号】お湯の出る便利な生活

校⻑だより

【校長だより 194号】

11月29日(金)、小樽は気温1℃の寒い朝を迎え、雪が降っていました。日中の気温は氷点下になりました。とうとう本格的な厳しい冬が到来したかもしれません。

【 ⬆今朝、通学路に久々に雪が 】

小樽明峰高校は今日、1年生が社会体験学習の実習最終日でした。私学助成署名提出集会や高野連役員会など生徒の公欠や教員の出張・外勤が多く、2.3年生の授業を4時間でカットしました。

【 ⬆今朝、登校する生徒たちの様子 】

1年生は午後に、各企業や施設を訪ねて今年度最後の実習体験をおこないました。今年度の実習を終えた生徒たちは、担当の方にお礼を言って、体験レポートの作成に取りかかります。

【 ⬆実習する生徒の様子(ペットランドDCM手宮店) 】

来週水曜から全学年の定期考査が始まります。生徒たちは、対策プリントを使った授業の復習など試験に向けた勉強に取り組んでいました。

【 ⬆実習体験する生徒の様子(介護施設/自由の樹) 】

私も、3年生の【日本史探究】(3単位)と2年生の【歴史総合】(2単位)の授業を担当していますが、授業の中で生徒たちの勉強の熱量が日に日に上がっていることを感じ嬉しく思います。

【 ⬆実習体験する生徒の様子(介護施設/ぬくもりの里) 】

さて、私事ですが、私の家の給湯器が故障して10日ほど経過しました。取り替えることになったのですが、新しい給湯器が届くまでの間、蛇口をひねればお湯の出る生活から遠ざかっていますと、朝、顔を洗うときや、夜に家族で銭湯に行くといった生活に不便を感じてきました。しかし、これが不思議なことに幸せな気持ちになるのです。

【 ⬆実習体験する生徒の様子(グルーミングサロンバーバーヤマシタ) 】

昭和の時代は今ほど便利ではなかった・・・などと思い返しながら、いつもとは違う不自由さを家族で互いに協力して乗り越えることの大切さ、そして覚悟や連帯感の共有。当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかったことへの悲しさ、と同時に当たり前である生活が送られることへの感謝の念もあらためて膨らんできたのです。

【 ⬆実習体験する生徒の様子(コープさっぽろ南小樽店) 】

この社会に悩みのない人はいないでしょう。多くの人が経済的、物理的、あるいは身体的、精神的な不自由を抱えて生きていると思います。その不自由を心の持ちようと工夫、互いの連帯で乗り越えようとする時に、ひとつの幸福が存在するんじゃないか。家のお湯が出ない生活も、私にとって大切な経験のひとつとなりました。みなさんは、不自由な生活の中で幸せを感じたことはありますか?

【 ⬆実習体験する生徒の様子(ヤマト運輸中央センター) 】

話しを戻します。1年生のみなさん、9回の実習体験ごくろうさまでした。どんな学びと発見があったのか、みなさんの社会体験学習発表会を期待しています。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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