６月１０日（木）、玄関ロビーから中央の階段を２階へ昇ると、3学年教室の廊下があります。壁には「進路情報」と大きな張り紙。そして「求人票公開まであと２２日」と貼ってあります。就職を希望する生徒たちは、これから自分の働きたい会社を選びます。

ところで、中学生のみなさんは、「求人票」って何かわかりますか？

社員の採用を予定している会社が、どんな社員を募集しているか、どんな仕事内容か、給料はいくらかなど、募集概要や労働条件を記載している書類のことを「求人票」といいます。実は、色々な会社の「求人票」が生徒たちに一斉に発表されるまで、あと22日なのです。

昨年の小樽明峰高校は、高校卒業後に就職をした生徒が全体の４０％いました。もちろん、専門学校や大学へ進学する生徒もいます。今の時期は、就職を希望する３年生にとって、自分がどんな職業に就きたいか、将来どんな仕事をしたいかを選択する大事な時期なのです。

今年も、接客業、販売、建築関係、介護、医療、薬局など生徒が希望する職種は様々です。就職試験には、面接や筆記試験があります。筆記試験は、会社によって様々ですが、国語、数学、英語などの科目の試験や一般常識といった知識・能力を試す問題、時事問題や作文といった文章表現力を試す試験があります。

廊下に設置されたレターケースには、たくさんの「自習プリント」が入っています。一般常識問題（国語、数学、英語、理科、社会）や、SPI＆時事問題、作文トレーニングなど就職試験の勉強に必要な学習プリントが用意されています。３年生は、このプリントを自由に持ち帰って勉強することができます。

校内で「求人票」が公開される日は、7月１日。就職試験が始まる日は、早くて9月１６日です。

３年生は、その日まで悔いのない準備が重要です。小中高と学校生活の中で経験したすべてを生かして就職試験を突破してほしいです。そして、世の中の誰かを支える自分の役割を見つけて、誇りをもって働いてほしいと願っています。やがて社会人として、この社会を支えていくみんなを応援しています。3年生、頑張れ！

小樽明峰高校　校長　石澤　隆一