6月29日、今日は今年度2回目の「総合表現学習」の講座日です。コロナがなかったら、夏休み前に7回は開講されるはずでしたが、来週(3回目)で夏休み前の講座は終了します。楽しみにしている生徒もたくさんいるのに回数が減って残念です。でも、夏休み以降は10回の講座が実施されるので、コロナが再拡大しないよう祈りつつ、これから学習を深めていってほしいです。
約20講座ある「総合表現学習」で生徒たちは、どんなことに取り組んでいるのでしょうか。これから1年間かけて講座の様子を紹介していきます。今回は「英検」と「演劇」を紹介します。
「英語検定」講座は、3年生2人、2年生2人、1年生4人の合計8人が受講しています。10月と1月の検定試験に向けて4、3、2級などそれぞれの目標を定めて勉強をしています。今回の学習は、英語を聞いて意味を理解するリスニング。耳と脳が英語に慣れていないとなかなか難しい学習に取り組んでいます。それでも受講生たちは、真剣に英語を聞き取っていました。
講座を選んだ理由は様々ですが、大学で英語を勉強したい生徒もいれば、海外に住みたいという理由で勉強している生徒もいます。勉強の成果を表現するため、英語で自己紹介してくれた生徒もいました。真剣に取り組んでいる姿に感心しました。
「演劇」講座は今日、8人が受講していました。そのうち6人が役者、1人が音響、1人が演出を担当しています。地域で演劇活動(劇団うみねこ)に取り組む講師の吉川勝彦さんの著した「微笑み」という12分ほどの作品に取り組んでいました。
この脚本の舞台は教室です。高校生たちが朗読するところから劇が始まります。戦時中の上野動物園を描いた朗読作品を読みながら、生徒たちが、「もし自分が上野動物園の動物だったら」と当時の殺されていく動物たちの気持ちを想像し、今の自分を重ねながらお互いの生き方について語りあっていく作品です。
受講生はこの脚本を通して、人の心を知り、人の心に寄り添うこと。そして、相手の気持ちを大事にすることを学ぼうという目的で取り組んでいます。演出の生徒がみんなを囲んで、様々な指示を出し、お互いの意見を引き出して作品を作っていました。
来週 7月6日(火) 午後2時15分 小樽明峰高校の被服室(演劇講座の教室)でこの作品が上演されます。・・・・・・朗読劇 「微笑み」 作・吉川 勝彦・・・・・・
みなさんに見ていただけないのが残念ですが、限られた教員などのメンバーでのみ、観劇いたします。受講生のみなさん、本番に向け頑張ってください。
さて、来週の「総合表現学習」はどんな楽しいことに取り組むのか、またご紹介いたします。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一