【校長だより 35号】
5月13日(金)、今日の小樽は曇り。時より雨が降り、肌寒い一日でした。
今日の小樽明峰高校は、1学年社会体験学習の授業で、「第2回地域の魅力発見講演会」が開かれました。
前回同様に講演会では、1年生の3教室にそれぞれの講師をお招きして、クラスごとに「働くこと」について講話を聞きました。
A組の講師は、小樽運河沿いにあるレストラン「ル・キャトリエム」のパティシエ・オーナー漆谷寿昭さん。
B組の講師は、「北海道エネルギー(ENEOS)」の総合管理本部主任佐々木健太郎さん(本校卒業生)と亀田倫弘さん。
C組の講師は、「北海道畠山ボクシングジム」会長の畠山昌人さん。第29代日本ライトフライ級チャンピオン。
今回も1年生は、講演者の仕事内容・人物等について「調べ学習」をして講演会に臨みました。終了後、講演を振り返って書いた生徒たちの感想を一部紹介します。
【漆谷さんの講演を聞いた生徒の感想(一部)】
🔷自分が何をしたいか。そして、どれだけ楽しめるかは、とても重要なことで、お話しを聞いて私は、なりたい職業に就くために好きなことをもっともっと伸ばしていこうと思いました。
🔷働いていて大変なことは何か? という質問に漆谷さんは、「自分がやりたいと思ってやっているだけだから、大変だと思うことはないです。」と答えました。素敵なことだと思いました。
🔷人はきっかけがあれば変われるし、そのチャンスを逃さないことが大事。自分の行動ひとつですべてが変わると思うと、今後の自分の行動に気をつけようと思いました。ケーキに対しての熱意がすごくて、自分も好きなことを追求し続けることを見習いたいです。
【佐々木さんの講演を聞いた生徒の感想(一部)】
🔷エネルギーは、人の暮らしを支えるのはもちろん、インフラを支える大切なものなので、自分の業務はすべての人の生活に関わっていると話していました。多くの人に常に寄り添って業務をしていることを感じました。
🔷働いた時に大切なことは、分からないことがあった時、まず自分で調べて、それでも分からなかったら聞くということ。人に頼ってばかりでは自分自身が成長しないという話が心に残りました。
🔷社会に出たら大事だと思うことをよく見ること。一歩後ろから見る「鳥の目」、トレンドや流行りを知る「魚の目」、小さいことに気づける「虫の目」、「コウモリの目」のように物事を反対から見ることも大事だということを教わりました。
【畠山さんの講演を聞いた生徒の感想(一部)】
🔷僕たちと同じ高1の16歳でボクシングを始めて、17歳でプロテストに合格し、18歳でデビュー。21歳で日本チャンピオンになるなんて、血のにじむような努力をしてきたことがすごいと思いました。
🔷畠山さんの人生のテーマ・ボクシングで学んだことは、「強く、優しく、笑って生きる」でした。心が折れそうな時、周りの人の応援や励ましに支えられて、その気持ちに感謝して「もっと頑張れる」「もっと強くなれる」とボクシングと向き合ってきたそうです。心が強い人ほど、周りに優しくできるというのは、私もそう思います。「周りも自分も笑顔にできることが一番価値のある生き方だ」というお話に共感しました。
🔷プロになってもボクシングを辞めたいと思うことを知りました。それでもボクシングを続けてこられたのは、家族や周りの人が支えてくれたからだと。応援したり、誰かを支えることってとても大切なことだとあらためて思いました。ありがとうございました。
講師の皆様、心に響くお話をありがとうございました。
講演を聞いた生徒のみなさん、身になる発見はできましたか? 様々な思いを持って働く大人の生き方に触れて、ビビッと感じるものがあったはずです。発見したものを忘れず、自分の生き方に生かしてください。8月から始まる実習体験でさらに自分を磨いてほしいです。
5月27日は今年最後の第3回魅力発見講演会が開かれます。次回も楽しみです。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一