【校長だより 250号】

２月６日（月）、今朝の小樽は晴れました。昨夜から軽い雪が20ｃｍ近く積もったのですが、今日は暖かく、日中の気温は１℃まで上りました。

小樽明峰高校の生徒たちは、積もった雪を掻き分け元気に登校しました。

３年生は先週の定期試験が終わり、今日は担任から答案用紙が返されました。ホームルーム終了後、今日から始まる補習・追試・補充授業に参加する３年生もいます。

先週の３日（金）の夜、学校にひとりの卒業生が来校しました。本校の元生徒会長の女性でした。今年度をもって退職を迎える養護教諭の松村先生に挨拶に来たのでした。

彼女は、高校卒業後に飲食店で接客業に就きましたが、母親の介護のため仕事を止め５年間、介護に専念し頑張ってきました。今は介護が終り、一人暮らしのなか臨時の職員をしながら就職活動を始めている最中でした。

苦労を微塵も見せず、明るく礼儀正しく振る舞う卒業生の姿を拝見し、人としての素晴らしさ、逞しさ、優しさを感じて、嬉しくなりました。

それにしても久しぶりに懐かしい顔に会い、在学していた頃を思い出しました。生徒会長として生徒会行事の運営に携わっていた当時の彼女の明るさ、活発さ。卒業後、保育士の資格を取得した頑張り。接客業に励む姿。彼女の活発な情熱が５年の間、母親の介護に注がれていたことに驚きました。

これからは事務系の仕事に就きたいと意欲を見せていた彼女は、久しぶりに会った先生方と楽しそうに話し、「みなさんで食べてください」とお菓子を置いていきました。

母校を訪ねてくれた卒業生の心遣いを嬉しく思います。本当にありがとうございました。小樽の街でともに生きていく私達です。また母校に顔を見せてください。陰ながら応援しています。

小樽明峰高校　校長　石澤　隆一