5月14日、1年生の社会体験学習の授業の中で「地域の魅力発見講演会」を実施しました。
地域で働く大人を教室に招いて、生徒たちが講話を聴き、質問をしたり、感想や意見をレポート(感想文)にまとめる授業です。今日で3回目、今年最終の講演となります。
今回の講師は、小樽と札幌で活躍される5人の素晴らしい方々に来校してただきました。
☆彡 『グループホーム自由の詩』 介護施設長 小野 英司(おの ひでじ)さん
明峰高校から徒歩10分の「グループホーム自由の詩」という介護施設を経営する小野さんは、「お客さんを笑顔にしたい。笑顔が見たい。」という思いで仕事を始めました。転職を重ね、ついに友人と協力して民間の介護施設を設立しました。グループホームに入居してきたおじいちゃんが、泣きながら「こんな温かいご飯を食べたのは久しぶりだ。何年ぶりか。」と言った時、入居してくる利用者さんと家族を絶対に幸せにしようと強く思った小野さん。1年A組の生徒たちは、コロナや痴呆症など様々な病気や死と向き合いながら介護で働く小野さんの講演を真剣に聞いていました。
☆彡 『北海道エネルギー(ENEOSエネオス)』
総合企画本部部長 小寺 忠揮(こでら ただき)さん
総合管理本部主任 佐々木 健太郎(ささき けんたろう)さん
道央SS1部チャレンジ新琴似SS スタッフ 菊地 康平(きくち こうへい)さん
コマーシャルでよく見る「ENEOS」から3名の方が、1年B組に来てくれました。佐々木さんは本校の卒業生。高校時代の経験と現在の仕事の内容、社会人として必要な3つの目「鳥の目」「虫の目」「魚の目」など、ためになる話をしてくれました。もう一人、本校の卒業生の菊地さんは、生徒の質問に丁寧に答えていました。「仕事で一番辛いことはお客様のクレームです。自分の伝え方が不十分だと反省し常に勉強しています」・・・久しぶりに母校に戻ってきた菊地さん。営業で鍛えられた顔付きと丁寧な話し方。素晴らしい社会人に成長していて嬉しくなりました。
☆彡 『小樽ラーメンあっぱれ亭』 代表取締役社長 清水 大輔(しみず だいすけ)さん
11年間和食を学んで、父のラーメン店を継いた清水さん。お店を経営していく上で大切にしていることを1年C組の生徒たちに話してくれました。「人は経験からしか学べない」(失敗したら次にもっと良いものを生み出そうと経験値を増やしていくことが大事)、「インプットよりアウトプット」(経験値を増やして失敗を恐れず行動すること)、「日々是道場」(どんな時でもどんな場所でも、自分がそこから学べると思えば勉強することはできるし、自分の身になるものがある)。調理師として毎日努力を重ね続ける清水さんの熱い思いが伝わりました。
講師のみなさん、貴重なお話をありがとうございました。
生徒たちは、昼休みを挟んで講話を振り返り、真剣に感想文を書きあげました。社会人の大先輩と卒業生から職業観や人生についてのヒントを学ぶ良い機会でした。感想文は、後日講師のみなさんに届けられます。講演内容や生徒の感想文は「社会体験学習報告集2022春」にて公表します。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一