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【校長だより 第2号】「助けて」と言えない日本人

校長だより

【校長だより 2号】

少し前に読んだ、とある新聞のコラムにこんな内容がありました。

ある記者が、一橋大学の鄭少鳳さんと名古屋大学の石井敬子さんが書いた論文を読んだそうです。それによると日本人は米国人に比べ、「困っている人への同情心が低く、困っている人を見ても気の毒と思わない、そしてその傾向が強いほど『助けて』と言えない、とのこと。

また「その人が困っているのは、何かルールから逸脱したから。」という因果応報的にとらえる傾向が強いとのこと。

こんな考え方をする人が増えたら、世の中って生きづらいなと思います。

しかし、記者はつづけます。

前に誰かを助けたときの感情や、助けられた経験を思い出すなど他人の苦しみを自分ごとのように感じる気持ち(難しいことばで「共感的関心」といいます)を持つことで、少しずつ変わっていくそうです。

このコラムを読んだとき、その通りだなと思いました。相手のことを考える気持ち、共感的関心を持った人が増えていくことで、生活しやすい世の中になっていくのではと思います。明峰高校もそんな空間になってほしいと思います。(実際、明峰高校には「共感的関心」を持っている人が結構いると思います)

小樽明峰高校 校長 小池幸晴

(参考)より詳しく知りたい人は、「石井敬子 助けてと言えない日本人」で検索するといろいろ出てきますよ

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