【校長だより 162号】
10月18日(金)、小樽は今日も秋晴れで日中の気温が20℃まで上がりました。朝方は7℃と寒く、日に日に秋の深まりを感じます。
小樽明峰高校は今日も通常の授業をおこないました。1年生は午後、金曜恒例の【 社会体験学習 】に取り組みました。9月からスタートした実習体験も今回で4回目になり、今日も各企業や施設を訪問して実習体験がおこなわれました。
飲食店や保育所、介護施設など小樽市内の約50カ所の体験先でそれぞれ体験する生徒たち。今日は、体験先のひとつ【 ル・キャトリエム 】での体験をのぞいてみました。
ル・キャトリエムは、小樽運河の通りに面したおしゃれな洋菓子店で、2階がカフェレストランでもある有名な小樽の人気店です。今日は二人の実習生が店内の厨房で体験学習に取り組みました。
今日のおもな体験内容は、洗い物やマカロンのなどお菓子のラッピング、そして商品を入れる箱の組み立て、商品の箱詰め作業でした。
実習生は二人ともお菓子好きで、調理経験もあり、将来はパテシエになりたいと思っています。従業員の方から教わるひとつひとつ学びながらお菓子作りの世界を体験していました。
お店の代表である漆谷シェフから、クリスマスでの業務体験をすすめらた生徒たち。実習生にとっては、こちらも貴重な体験ができそうです。
お店での体験を重ねるうちに、パテシエになりたい気持ちが強くなっていく気がします。黙々と作業をしているうちに、おしゃれで美味しそうな商品が数十個、箱詰めされて完成していきました。
ル・キャトリエムのみなさん、今回も貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます。訪問する度に店頭には素敵なケーキがたくさん並んでいて魅力的なお店。今後もたくさんのお客様に来店していただきたいお店です。
本校では様々な方々の協力で、約10回の同じ体験先での実習体験をおこなっていきます。体験学習は、普段では味わえない貴重な学習であり、将来的に自分のやりたいことを発見したり、進路について考えるきっかけとなる貴重な機会になっています。
生徒たちは1年生のうちに、こうした実習体験を通して社会で働く大人の姿を直接見ながら、自分の将来の働く姿をイメージし、興味関心を深めていきます。
この体験学習がきっかけでアルバイトとして働き、卒業後に就職した生徒たちがいます。過去には、お寿司屋さんでの体験、廃棄物処理作業の体験、保育所での体験、あるいはペットショップでの体験を通して動物を扱う専門学校へ進学してから、その道へ進んだ生徒たちもいました。
今年の1年生が、これからどんな体験を積み重ねて、どんな発見をするのか楽しみです。体験が終了するとレポートを作成します。今年度はどんなレポートが完成するのでしょう。【 体験先マップ 】の完成や【 体験先発表会 】が楽しみです。
この体験学習が今年も生徒のやりたいこと、将来取り組んでみたいこととつながっていくことを願っています。1年生のみなさん、これからも社会体験学習、頑張ってください。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一