【校長だより 169号】
10月18日(火)、今朝の小樽の気温7℃。雨で始まった肌寒い朝でしたが、やがてみぞれに変わり午後には晴れました。北海道では既に冠雪が観測されています。
小樽明峰高校の火曜の午後は、恒例の総合表現学習の時間です。今日は、約20講座のひとつ【 生活デザイン講座 】をご紹介します。
講師は、本校卒業生で家庭科の教員免許を持つ高橋和子先生です。
生活デザイン講座では、食べ物やファッション・住居など暮らしのニーズのクリエイティブな視点を追求して、「 ものづくり 」という形で学びながら、自分らしく「 快適で、心地よく美しく、楽しく 」生きる術(すべ)を身につけていく講座です。
この講座では、毎回家にある身近なモノや裁縫道具を上手に利用して、生活を彩るモノづくりに取り組みます。
今年度は、手縫いによる丈夫な縫い方を学びながら、コロナ禍のマスク作りに挑戦しました。また、アンデルセンというチラシを丸めた棒を利用したカゴ作りにも取り組んできました。
今日取り組んでいるのは、刺し子花ふきんです。家にある物や裁縫道具を上手に使いこなすことで、生活を彩るものをつくりますが、今回は裁縫技術が試される取り組みになりそうです。
私の記憶では、昭和の時代に母親や祖母が日常的に家庭でおこなっていた裁縫の様子が思い浮かびます。久しぶりに拝見した裁縫作業も、なぜか懐かしくさえ思えてしまいます。
受講生は、ひたすら針を片手に「 刺し子花ふきんづくり 」に没頭しています。布の模様に沿って糸を潜らせていく裁縫は、とにかく根気が要ります。黙々と集中していると、あっという間に時間が過ぎていきました。
懐かしさを感じてしまった講座でしたが、手先を上手に使って、独創力と根気でものづくりに挑戦することに素晴らしさを感じました。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一