【校長だより 239号】
3月22日(火)、北海道のまん延防止等重点措置が解除された今日の小樽の天気は、まるで紙吹雪のような雪が降っています。
小樽明峰高校は今日、一年間を締めくくる終業式が各教室のモニターを使っておこなわれました。
終業式では、校長の挨拶、養護教諭の松村先生からのコロナ対策、小池教頭から単年度皆勤・精勤賞と新担任の発表がありました。発表の際、各教室から拍手が聞こえてきました。
生徒、保護者のみなさん、この一年間お疲れさまでした。ここでは、校長の挨拶を紹介させていただきます。
全校生のみなさん、今年度もとうとう終わりです。本当にお疲れさまでした。感染対策に取り組む生活が続いていますが、この一年を振り返って自分が成長できたことはどんなことでしょう。一年生は、友人、先輩、そして先生との信頼関係は築けたでしょうか? 2年生は、自分のやりたいこと、将来挑戦してみたいことは見つかったでしょうか? 次の年度を迎えるにあたり、自分の新しい目標を掲げて、また頑張ってほしいと思っています。
生活が制限された中で、できないことがたくさんありましたが、みなさんは、今日までよく頑張ってきたと思います。学校行事も、生徒会で工夫をこらして実現させてきました。そして、各クラスで取り組んだ経験は、みなさんにとって、とても素晴らしい実績になったと思います。
学校祭や体育大会、予餞会などを作り上げてきたみなさんの努力、「楽しもう、協力して成功させよう」とお互いが心を寄せ合って取り組んできたことが、私たちにとって一番の収穫だったと思っています。さすが明峰高校の生徒です。できないことを嘆くより、できることを見つけて、お互いが心を通わせ何かに取り組む。みなさんで、それを実現させた貴重な一年間だったように思います。
この一年を振り返ると、コロナ禍であってもなくても、ひとつひとつの行事、そして、かけがえのない毎日を精一杯生きるということが一番大切だ、ということをあらためて実感します。コロナもやがては、インフルエンザのように普通の病院で対処できるように落ち着いていくでしょう。今日、北海道のまん延防止等重点措置が解除されましたが、お互いが安心して生活できるまでは、油断ぜず感染対策に取り組んでいきましょう。
もう一つ聞いてほしいことがあります。今、世界ではウクライナという東ヨーロッパの国が、ロシアの国に軍事攻撃されています。冬季北京オリンピック以降、戦争が始まっています。何が原因で戦争に至ったのか、ぜひ、調べてみてください。どんな解決策があるのか考えてみてください。これは、「社会問題について考える」、私からの宿題です。
どんなことがあっても戦争という暴力で解決するはずはありません。実は、この問題を考える時、経済や暮らしについて、さらに、私たちが日常の人間関係をどう作っていくべきかという共通点にたどり着きます。ぜひ、この戦争について、関係する国々との関連も踏まえて調べ、考えて、解決方法を私に教えてほしいと思っています。挑戦してみてください。
最後に、4月から先輩になるみなさん、入学生を温かく迎えてあげてください。新一年生が、充実して高校生活が送られるように、励まして、支えて、信頼される先輩になってください。期待しています。
以上で校長の話を終わります。
今年度、「小樽明峰高校の校長だより」を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
昨年11月から本校の学校ホームページがリニューアルされて以来、視聴回数が25000回を越えました。この校長だよりも多くの方に見ていただいているものと受け止めて、次年度も、学校の様子を少しでもご紹介できるよう発信していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一