【校長だより 28号】
5月12日(金)、小樽は午前中に雨が降りましたが、午後には晴れて、気温が13℃まで上りました。今後は暖かくなり、来週には20℃を越えるようです。
小樽明峰高校の1年生は今日、4時間目に各教室で今年度最後の【 地域の魅力発見講演会 】を開きました。今回も【 社会体験学習 】の一環として地域の職業人を教室に招いて、職業観について話していただき生徒との交流を深めました。
各教室の生徒たちは、事前に「調べ学習」をして企業理解に努め、質問や意見を用意して講演会に臨みました。
最終回の今日、A組教室には、 【 日本橋 代表取締役の中井健太郎さん 】と【 元寿司職人の井上祐樹さん 】を招いてお話を聞きました。
中井さんは、小樽寿司屋通りの日本橋の経営者で、毎年、実習生を受け入れて本校生徒たちの体験学習を見守ってくださる方です。
寿司職人としてお店を経営し、小樽のお寿司をより多くの方に喜んで食べてもらうために何に取り組んでいるか話していただきました。
生徒たちと同じ16歳で寿司職人になった井上さんは、中井さんのもとで職人の修業を積んで学んだことや、笑顔を大切にすると人脈が広がりたくさんの経験ができることを話していただきました。
B組教室には、 【 北海道エネルギー 人事総務管理本部係長の亀田倫弘さん(右) 】と同社の【 総合管理本部主任の佐々木健太郎さん(左) 】を招いてお話を聞きました。
亀田さんは、北海道エネルギー、ENEOSについての会社概要や、私たちが毎日利用しているエネルギーに関する説明をしてくださいました。
佐々木さんは、本校で陸上部員として活躍してきた卒業生です。モニターを使って当時の高校生活の様子や社会体験学習で学んだ思い出、現在の仕事の内容、そして社会人になるにあたっての大事な視点などをわかりやすく話してくださいました。
C組教室には、 【 おたる夢市場 代表の杉村文也さん 】 を招いてお話しを聞きました。
杉村さんは、佐々木さんと同級で本校の卒業生です。母校に足を運んだのは卒業以来で実に20年ぶり。小樽都通り商店街で海産物や野菜、果物を扱っている市場を経営しています。
母校を懐かしみながら、どうして魚屋になったのか。そして、これまでの経験をもとに、失敗を恐れずチャレンジすることや、他人への優しさや気遣いを忘れずにコミュニケーションをとって「人を大切にすること」について表情豊かに話してくださいました。
講演を聞いた生徒たちは、質問をする中で、講師の方のお人柄、職業観、生きることの意味、そして高校生へのメッセージを受け取ることができました。
講演後、生徒たちからのたくさんの質問を講師の方々は丁寧に答えてくださいました。卒業生が教壇に立つ姿は、私達教師にとって感慨深く嬉しい機会でした。
講師のみなさま、限られた時間ではありましたが、生徒と地域の方が交流する貴重な機会を作っていただき感謝申し上げます。お忙しい時間を割いてお話しくださりありがとうございました。
生徒のみなさん、3回にわたる地域の魅力発見講演会はどうでしたか。様々な方の生き方を学ぶ貴重な機会だったと思います。これからの体験学習も頑張ってください。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一