【校長だより 64号】
6月18日(土)、今日の小樽は、久々に暑い天気になりました。お昼前に気温20℃を越え、午後には25℃に達しましたが、涼しい風が心地よく吹いていました。雪の多い坂の街小樽にも、とうとう短い夏が近づいています。
午後1時、小樽明峰高校の新会議室では「峰の会」定期総会が開かれました。
「峰の会」は、正式名称が「小樽明峰高校卒業生父母と教師の会」といい、卒業した保護者が学校と関わりながら学校や生徒たちを応援する会として、1998(平成10)年11月に発足しました。
今日の総会では、條野会長の挨拶に始まり、花壇づくりの報告や会計、学校祭、私学助成など2021年度の活動の報告や2022年度の活動の計画などいくつかの協議が行われ、すべて承認されました。また、新副会長に、現PTA会長の宮川さんが就任しました。宮川さんは、卒業生の保護者でもあります。
さて、この「峰の会」実は、2007年、小樽明峰高校が小樽短期大学と小樽看護専門学校の3校による学園体制だった頃、学生が減少し小樽短大が廃校となった際、学園の窮地を救うべく様々な活動に尽力いただいたという経緯もあります。
当時の「峰の会」会長・PTA会長・同窓会会長を中心に、「明峰高校の教育の灯を消さないで!」と全道・全国で募金活動を展開してくれたのです。卒業生やその保護者、地域の方々へ呼びかけるとともに、函館で開催された全国私学研究集会で、全道・全国から集まった保護者・教員ら1800名に募金の協力を訴えました。こうして約500万円の募金が集まり、その後5年間続く運動の支えもあって、今の共育の森学園小樽明峰高校が存続しています。
振り返ると、とても大変な学園の経営危機の時代でしたが、峰の会を始め多くの方々に支えられ励まされた明峰高校であることを思い出します。
今年の学校祭は感染対策上、生徒やPTA・「峰の会」の飲食出店はできませんが、今後も学校の応援団として明峰高校を見守っていただけたら大変嬉しく思います。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一