【校長だより 166号】
10月23日(水)、小樽は一日中雨で、日中の気温は18℃。小樽明峰高校は今日も通常の授業をおこないました。今日の放課後学習は、小樽商科大の学生と受講生たちでスタディサプリを使った基礎英語に取り組みました。
学習している生徒たちも大学生もとても熱心に取り組んでいます。1時間の学習時間があっという間に過ぎました。そんな様子を見ていて、ふと『学ぶ』ということについて考えてみました。・・・・・
『学ぶ』ってなんだろう? 『学ぶ』ことの先に何があるのだろう? わからなかったことがわかるようになる喜び。教えることで相手を理解し成長を見届ける喜び。あるいは、なぜ『学ぶ』のかわからないまま、とにかく勉強させられることへの疑問。
なぜ『学ぶ』のかを考えると様々なことが思い浮かびます。
みなさんは、『学ぶ』ことにどんな意味があると思いますか?
『学ぶ』ことは、その人にとって問題を解決するための手がかりを発見することかもしれません。悩みを解放する糸口を見つけることかも。頭脳を使うことで心身の活性化を促し、興味関心を発見するための自分のアンテナを磨く営みといえるかもしれません。きっと、『学ぶ』ことにはたくさんの意味があるはずです。
でもどうしたら自分は、前向きに『学ぶ』ことができるのでしょう。
『学ぶ』ということは、自分が何者かを発見する営みではないだろうか。言い換えると、自分自身を知ることではないかと思います。自分でも気づかなかった自分を見つけることができる。
自分で自己肯定できる何かを見つけられたとき、きっと、『学ぶ』ことが好きになり、夢中で『学び』を深めていける、とも思います。そんな自分の変化を好きになっている自分に気づきながら、『学ぶ』ことは自分の人生と深くつながっているのだと思うのです。
そう考えたら、『学ぶ』ということは可能性に満ちあふれた行為です。大事なことは、自分が何を『学ぶ』かです。だから、その一歩を踏み出すことにこそ意味があるはずです。
生徒のみなさんは、これから何を『学んでいきたい』か自分で見つけていますか。高校を進級・卒業しても、『学ぶ』ということは続いていきます。自分が幸せに生きるために? あるいは自分のまわりの人たちと一緒に幸せな社会が実現できるように? 私たちは常に目的を持って『学び』続けるべきだと思います。
小さな一歩かもしれませんが今、何を『学ぶ』ことが自分に必要か。その一歩一歩をちゃんと踏み出せているか自分に問いかけながら、今やるべきことを精一杯取り組んでいく。そんな毎日を実感しながら生きていくことに、『学ぶ』ことの意味があると私は思います。
・・・・・【 生きることは学ぶこと 】 ふと、教育学者の大田尭(おおたたかし)先生の言葉を思い出しました。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一