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【223号】理科 卒業レポートのはなし

校⻑だより

【校長だより 223号】

3月3日(木)桃の節句、今日の小樽の天気は、どんよりとした曇りです。午前中は引っ切り無しに雪が降っておりました。小樽市は2月の最深積雪が132cmと例年より多く、市の除雪費も過去最多の20億円を更新しました。

消防署は、落雪事故、屋根の破壊、建物倒壊に注意するよう呼び掛けています。小樽明峰高校も生徒、校舎の安全に気を付けなくてはなりません。

今日は、1・2年生が定期試験2日目を迎えました。公立入試と同様に、進級のかかった試験としてたくさんの生徒たちが頑張っておりました。

さて、明峰高校では、3年生のときに卒業にむけて「理科 卒業レポート」というものを作成します。これは理科に関することならどんなテーマでも良いという条件のもとに、3年生が卒業をかけて作り上げます。今年の卒業生も全員がレポートを完成して卒業していきました。その中でも優秀な作品をノミネートし、さらにその中から本校の3名の理科教師がそれぞれの名前にちなんだ賞を決めるというコンテストがあります。3月1日の卒業式の日に、ノミネートされた17作品が玄関ロビーに並びました。これらのレポートはどれも読み応えがあって、勉強になるものばかり。様々な発見があり、好奇心を掻き立ててくれます。それぞれの発想で完成された素晴らしいレポートがたくさん披露されました。

ノミネートされた17作品のうち、3人の理科教員から受賞された3作品を紹介します。

【伊藤賞】 3年A組 計良 菜月さん 『どうして野菜苗の接ぎ木をするの?』

 家業(トマト農家)で体験した内容をもとに「接ぎ木」について詳しく、また見やすくまとめられた作品。

【大石賞】 3年B組 長谷川 詩乃さん 『なみだ』

 着眼点が素晴らしく理系の人間そのもの。緒言(はじめに)の内容に沿って、調べていく構成はとてもレポートらしい作品。

【小池賞】 3年A組 藤田 勇一くん 『地球に生命がうまれる確率』

 地球ができる確率、さらに生命が生れる確率を細かく検証していて、生命の生まれる確率の小ささを改めて実感できる作品。

卒業生の残した業績は流石です。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一