【校長だより 190号】
11月15日(火)、今日の小樽はくもり時々雨でしたが、午後には時折、高い雲の隙間から青空が見えてきました。日中の気温は6℃前後でした。
毎週火曜の午後の小樽明峰高校は、総合表現学習がおこなわれています。約20ある講座から今日は【 ボクシング 】をご紹介します。
講師は、札幌でボクシングジムを経営されている畠山昌人先生です。先生は、プロボクシング第29代元ライトフライ級の日本チャンピオンです。
怖くて厳しくてビシビシ指導する先生かと思いきや、実は穏やかで優しく生徒たちと向き合って一緒にボクシングを楽しんで教えてくださる先生です。
今日、ボクシング講座を覗いてみると、ミット打ちに取り組んでいました。ひとりずつおこなう2分間のミット打ちは、見ていて迫力がありました。
どの生徒も態勢が安定していて、腰の入った力強いパンチをリズミカルに繰り出していて、驚きました。3年目の生徒も1年目の生徒もみな、先生と向き合うと、ジャブ、ストレート、フック、アッパーなど、実に滑らかで、かつ力強く打つことができます。パンチの完成度は想像以上で、先生のご指導の賜物です。
私が、「想像していたより、すごい!」と驚くと、「元チャンピオンが指導してますから」と、さりげなく畠山先生に突っ込まれました。
その後、プランクという腕立て伏せのような態勢を3分間維持するトレーニングに挑戦しました。これは腹筋・背筋が鍛えられます。最低でも1分、長くて3分を達成した生徒もいました。
講座を見学していると、かつて畠山先生のお話で、「自分を励ましてくれる人、応援してくれる人、支えてくれる人がいるからチャンピオンになるまでやり切れた」 とおっしゃっていたことを思い出しました。
畠山先生が、ボクシングを通して生徒たちに、体を鍛えることや、前抜きに何かに取り組む自信をつけることを伝えようとしているのがわかります。そして将来の生きる力になってほしいと願いながら生徒と接している姿が印象的でした。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一