【校長だより 2023年度 ２号】

４月６日（木）今日の小樽は、朝から雨が降り出しそうな曇り空で、午前中に雨が降りました。いよいよ明日、始業式。春休みが明けて、新２・３年生が登校します。

小樽明峰高校は昨日、入学生の保護者を対象に【　教育説明会　】が開かれて、今日は教職員全員で始業式・入学式、そしてガイダンスなどの準備に大忙しです。

昨日の説明会で、本校PTAを代表して畠山さん（現PTA副会長）がされたお話の内容を本人の了解を得て、この場を借りて紹介させていただきます。とても良いお話しでした。

---------------------------------------------------

＜明峰高校在籍生の保護者のお話し＞

みなさん、こんにちは。余市に住んでいます畠山です。私には３人の子どもがいます。４月から明峰高校の２年生になる娘と、21歳の息子と19歳の娘、明峰高校の卒業生です。今日は、在学中の娘の話をさせていただきます。

娘は、小学２年から中学卒業まで、いくつかの支援を受けながら学校生活を送ってきました。先生とのやりとりはノートや電話を使って頻繁に行ってくれました。学校生活の中で娘が一番苦労したことは、クラスメイトとのコミュニケーションがうまく取れなかったことです。自分の気持ちを伝えることが上手くできなかった娘は、クラスの子に誤解され距離を置かれてしまうことが多々ありました。でも、少しずつ周りの子も理解してくれて学校生活を送ることができました。

中学３年の進路活動で、どこの学校に行こうかと考えていると、娘が明峰高校を受けたいと言ってきました。きっかけは、上の子どもたちが通っていた高校だったこともありますが、普通に授業を受けて色々なことを学び頑張ってみたいと言うのです。

娘には難しいのではと考えた時、ふと明峰高校のPTA活動に参加していた保護者の方の話を思い出しました。娘の進路の相談をしていた時、「実は、うちの子もそうなんだよ。確かに勉強面で苦労しているけど、頑張って通っているんだよ。」と聞き、娘が希望している学校に行かせてあげたいと考え、中学校に相談しました。難しいのではと言われましたが、娘の想いを尊重してくださり、１月に受験。２月に合格通知が来た時は、喜びました。

４月から明峰高校へ通い、交友関係・勉強面を心配していました。毎日、娘に「今日はどうだった？」と聞くと、「お友達できたよ。覚えるの大変だけど、勉強も楽しい。」と返答があり、安心しました。部活動も演劇部に入り、先輩方にも良くしてもらい頑張っていました。

しかし、夏休みが終わってから少しずつ学校を休むようになりました。おかしいなと思い娘に聞くと、友達に距離をとられていること、授業中、勉強に集中できないことを話してくれました。娘にとって、とても大きな壁にぶつかってしまい精神が不安定になっていきました。

先生に相談をし、色々と対策をとってもらいながら通学しました。娘に元気がなかったり、暗い顔をしていると、先生方が声をかけて話を聞いてくれ力になってくれてとても心強かったです。

明峰高校の先生方は、一人ひとりの生徒のことをよく見てくれるので、親として安心して通わせることができますし、娘も「２年生からは、頑張って行くね。」と言ってくれました。不安なことはこれからもあると思いますが、娘を応援していきたいと思います。

最後に、私は明峰高校PTAの役員をしています。PTAと聞いて、面倒くさいと思う方もいると思いますが、私もその一人でした。話すことが大の苦手で、人と関わることを避けていました。

先生から声をかけられた時は悩みましたが、出られる時だけで大丈夫と言われ、嫌なら１年で辞めればいいと思いながら、今はPTA活動を６年も続けています。楽しさもありますが、子どもの相談をした時にアドバイスをいただけたことが一番の理由です。

そして、イベントのお手伝いをしながら、子どもの様子を見ることができるのでうれしいです。新型コロナの影響で３年間活動できていないですが、役員になってくださいとは言いません。一緒にイベントのお手伝いをしながら、楽しく交流できたらいいなと思っています。

---------------------------------------------------

保護者の畠山さんのお話は以上です。　畠山さん、ありがとうございました。明峰高校は、こうした保護者のみなさんに支えられて一緒に教育活動を進めています。

新入生の保護者のみなさま、そして在籍生の保護者のみなさま、今年度、どうぞよろしくお願いいたします。

小樽明峰高校　校長　石澤　隆一